2012年06月21日

初夏の夕暮れを眺めながら水とキャンドルの涼やかな輝き




今回は、家のなかに涼感を呼ぶフラワーコーディネートを
ということで、緑の葉っぱと白のお花を中心にしつらえて
みました。タカノハススキ、ササ、ほうちゃく草、シダ、
これらはいずれも夏の緑で、旬の草花です。


カラフルで豪華なお花ではなく、このように緑と白だけの
シンプルな色合いで季節感を出す演出は、水の放つ涼感を
生かすことが大切。そこに自分ならではの、ちょっとした
工夫を加えてみてはいかがでしょう?


たとえば水と緑とキャンドルの組み合わせ。
温かなキャンドルの炎は、水に浮かべると不思議と「涼」を
感じさせてくれます。


日本では、キャンドルというと、クリスマスやお誕生日など
ハレの日に使うものというイメージがありますね。

けれど欧米では、お客様を招くとき、キャンドルを灯して
迎えることが、どんなごちそうよりも最高のおもてなしと
されています。プチキャンドルやアロマキャンドル、
フローティングキャンドルなどを、もっと気軽に日常生活に
取り入れてみるといいでしょう。



フローティングキャンドルを浮かべた小さな器をたくさん用意して、
フットライトのように足元を照らしてみたり、ワイングラスに
和紙を巻き、なかにキャンドルを入れてお部屋のあちらこちらに
飾ってみたり……。水の透明感とキャンドルのほのかな明かり。
この二つの組み合わせは、涼しげで、しかも幻想的な空間を
創り出してくれます。

そうやって水と明かりの創り出す、心和む空間を整えたら、
少し早めのディナーを楽しむのもおすすめです。


日が落ちて、本格的な夜が訪れるまでの時間。空の色がブルーから
藍色へとだんだん移り変わっていく夕暮れどきに、お客さまを招いて、
あるいは家族でお食事をはじめてみるのです。


食卓に、窓際に、足元に、キャンドルをさりげなく飾って、
夕涼みをしながらおいしい料理をいただきましょう。
とても安らいで、贅沢な気分になりますよ。




私は「おもてなし」とは「おもてなし心をデザインする」ということ、
誰かに自分の思いを伝えていくことが「おもてなし」だと思っています。


このごろは、物質的な豊かさではなく、心の豊かさを大切にして
暮らしたいという方が増えています。心豊かに暮らすということは、
「気持ちよさ」を一番に日々の生活を楽しむ、営むということでは
ないでしょうか。


たとえば、自然を家のなかにたくさん取り入れてみる。お庭の花、
道端の花、身の回りに咲いている草花をさりげなく暮らしのなかに
あしらってみましょう。そして、水にキャンドルを浮かべて、
その炎のゆらめきを楽しんでもらう。自分たちのコンセプトに合った
生活を大切にして、その空間にお客さまをお呼びする。


こんな何気ないことを通して、みんなの気持ちが豊かになるように、
「シンプルで、さりげなくて、でも温かい」という心遣いを伝えていく。
そこに、「おもてなし」の大切さがあるのです。


(citymenu 連載エッセイ より)

写真:北原 薫
posted by CAJ at 10:17| 秋篠野 安生 エッセイ | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。